自然にとけ込む史跡ゾーン

神橋から先ほどとは逆に左に曲がり、国道120号線日光リステル前の二股路を左に入り川沿いに進んで、含満大谷橋を渡って間無しに含満が渕駐車場に着きます。
車を降り桜並木を進んで行くと慈雲寺山門に行き着きます。この門をくぐると白壁の本堂が建っており、本堂の先を行くと含満ガ渕に出ます。
含満ガ渕は男体山が噴火したときに溶岩が流れて出来た渓谷で、古くから不道明王が現れる霊地と云われており、その急流の響きが呪文のように聞こえる事から、承応3年(1654)日光山門跡晃海が呪文の最後の文句「憾満」を取り憾満ガ渕と名付けたと言われています。その後「カンマン」が「マンガン」に変化して含満が渕と呼ばれるようになったそうです。
大谷川の対岸に大梵字で「カンマン」が刻まれており、又手前の岩の上には護摩殿の設置された霊庇閣があります。
ここからの眺めは大谷川が岩肌の上を水しぶきを白く飛び散らしながら流れていく光景が身近に見られ素晴らしいものです。
 
   
         
   
   
   
 
並地蔵(化け地蔵))

 日光山を再興した僧侶天海の弟子達が過去万霊、自己菩堤のため作った石仏が含満が渕 に沿って、大谷川の川辺に一列に並んでおります。はじめは100体ほどあったそうですが、明治時代の水害により今は70体程となっています。数える度に数が違うことから化け地蔵とも呼ばれております。
         
含満が渕の対岸に戻り、奥日光に向かう国道沿いには日光田母沢御用邸記念公園・ 日光植物園があります。    
   

日光田母沢御用邸記念公園は明治31年(1898)当時皇太子だった大正天皇の別荘として赤坂離宮の一部を移築して造られたもので、第2次大戦中は今上天皇の疎開先 ともなったもので現在は博物館として公開されております。謁見室や天皇の御座所などが見学出来ます。

日光植物園  園内にはブナ林や檜林などの樹木が生い茂り、又日光の自生植物をはじめ、世界各国の高山植物が見られる植物園です。正式名称は「東京大学大学院 理学系研究課付属植物園日光分園」で10万4000平方メートルという広大なものです。冬期(12/1〜4/14)は休園となりますが五月頃にはシャクナゲ・ツツジが咲きとても綺麗です。

   
日光は滝が多いことでも知られております。華厳の滝をはじめ霧降、竜頭、湯滝など20近い滝が点在しています。そんな滝の中から、市内に近い滝を2つ紹介します。
   
 
←寂光の滝

奥日光に向かいご用邸の前を右に約2.5qほど入った所に寂光の滝があります。 弘法大師が修行のため打たれたと言われている名爆で、弘法大師により開基された寂光寺が近くあることよりこの名が付けられたと言うことです。高さ60b、幅6b、7段になって落ちる滝は優美であります。
 
 
少し離れますが植物園から国道を更に奥日光に向かって進み日光市民病院の先を右に折れ進むと、裏見の滝駐車場に着きます。そこから山道を約5〜6百b登ると滝が見えてきます。山道は多少きついものがありますが、渓谷美が素晴らしく疲れを感じさせません。
 
 

裏見滝→

裏見の滝 華厳の滝・霧降の滝とともに日光三代名爆の一つとして知られております。
かっては滝の裏側から見学する事が出来たことから裏見の滝と呼ばれていましたが、滝に向かって突出ていた岩が崩れ落ち、人が通ることが危険になり今は小さなお地蔵さまを残すのみで見学は出来ません。
高さ45b、幅2bと規模は小さいが直接滝壺に落ちる水しぶきは力強いものを感じます。松尾芭蕉もこの地を訪れ「暫時は滝に籠るや夏の初」と読んだそうです。

 
 
   
もうそろそろ紅葉の季節。山々が赤や黄色の紅葉で包まれます。
そして、紹介したそれぞれも紅葉の中に浮かび上がってきます。
どうですか?日光においでになったらチョッと一足伸ばしてみませんか?
 
  ねっ!とちぎ 制作・著作